一般社団法人ナースステーションおきなわ

 沖縄で新規開業する、訪問看護ステーションと、ソーシャルワークナース事業の立ち上げ準備や、思いなどをずらずらと綴っていきます。
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メッセンジャーナース その2

メッセンジャーナース看護師健康・医療



夏本番晴れ
水分摂取時は、お茶や水だけでなく塩気も摂る事が大切。
汗は舐めたらしょっぱいですよね。
ですから汗として出た塩分も補うイメージです!
ちなみにジワジワ汗をかくように、
水分摂取する時も少しずつ、こまめに、がポイントですパー



メッセンジャーナース その2



こんにちは。
想いを繋ぎ笑顔を増やす
メッセンジャーナース 鶴田恵美です!


前回はメッセンジャーナースについて少し説明をさせていただきました。

(前回記事はこちら)




今日はメッセンジャーナースが
どのようなことをできるのかをお伝えしますねハート



メッセンジャーナースとは
「医療の受け手が自分らしい生を全うする治療・生き方の
選択を迫られた時に、医療の受け手に生じる
心理的内面の葛藤をそのまま認め、医療の担い手との
認識のズレを正す対話を重視し、
医療の受け手自ら選択・納得に至るまでの懸け橋」になる
看護師のこと。

※一般社団法人よりどころ[メッセンジャーナース認定協会]より



ちょっと難しいので、簡単な例をあげてみますね。


・・・・・・


病院に入院している70歳のA子さん。夫と二人暮らしです。
家族は他に、遠く県外に嫁いだ娘と、近くに住む息子夫婦がいます。
A子さん、癌の末期で余命わずか。
抗癌剤治療は続けているものの効果はほとんどないと医師から夫に説明がありました。
本人へは癌である事は伝えているものの、残された時間が少ない事は知らされていません。
癌が治るならばとつらい抗癌剤治療を頑張っています。
それでも、何度も何度も家の様子を聞いてきて、きっと家に帰りたい気持ちを
我慢しているのだと夫は感じていました。
治らないならば家に連れて帰りたいと思いますが、その思いを医師に伝える事も
出来ないでいます。
抗癌剤で苦しむ姿はもう見たくないとも思っていました。
でも、医師の治療方針に従うしかない、素人が口出しできる問題ではないのだからと
心を痛めながらもA子さんに寄り添うことしかできずにいました。
ある日、帰省してA子さんの状態をみた娘さん。
あまりの母親の衰弱ぶりに驚き、父親に対して現在の状況を聞きます。
父の思いも理解した娘は、どうにかして母を家に帰してあげようと思います。
医師に相談すると、「このような状態で家に帰すのは危険だ。
いつ何があるかわからない。もっと早い段階であればよかったが・・
食事も摂れないから点滴も必要だし、痛み止めの調整も必要だし・・」
とあまりいい顔をしません。
それでも、娘と夫は家に帰らせてあげたいと思う気持ちがありました。
でも、長男夫婦は違いました。
「先生がそういっているのなら、退院しないほうがいい。
何かあったらどうするんだ」




・・・・・・



娘と夫の思い、息子の思い、医師の思い、様々な思いが交錯しています。
例えば、こんなときにメッセンジャーナースがこの病院の病棟看護師であるならば、
それぞれの思いを受け止めることができるでしょう。
そして、一方通行のそれぞれの思いを纏める架け橋になれることでしょう。
何より、ここで蚊帳の外になっているA 子さん本人自身の、
思いを引き出す事も出来るはずです。



どうでしょうか!?



このような例でなくとも、
お医者さんのいう事を聞いていれば間違いない。
こんな質問したら、お医者さんに怒られそうで聞けないから我慢しよう。
入院している父に対してもっとして欲しいことがあるけど、娘の私があれこれ言ったら、
看護師さんからクレーマーと思われるかもしれない。
これ以上面倒かけてはいけないから黙っていよううわーん



ほんの些細な事も含めれば、
医療提供者と受け手にはたくさんのズレがあることでしょう。
そのような、様々な想いを繋いでいくのが
メッセンジャーナースの役割だと私は考えていますキラキラ 







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この記事へのコメント
患者さん
ご家族
お医者さん

この3者の関係性はとっても大事ですね
Posted by やま at 2017年07月20日 17:11
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